
IE6とIE7の共存
2008年5月23日(金)
先週の記事 WindowsXP SP3再起動問題のとおり、新マシンにWindowsXP SP3をインストールした。ブラウザは、最新のInternet Explorer7(以下IE7)にバージョンアップ。当社では初めてのIE7だ。歴代のInternet Explorerは標準と異なる動作があり、IE6からIE7のバージョンアップで何らかの問題が発生することは予想していたが、やはり発生した。なんと会社のホームページの画像がずれて表示されている。IE6では<img>タグで画像を隙間無く並べようとしたとき、他のブラウザでは発生しない隙間ができてしまう問題があり、少々姑息な手段(いわゆるCSSハック)で対応していた。その部分がIE7ではNGとなっている。
IE7をインストールしたIE7は私のマシンではない。私の開発マシンにIE7をインストールする必要があるが、IE6も残しておきたい。しかし、IE6とIE7を共存することは不可で、IE6をIE7にバージョンアップしたら共存どころかIE6には戻れない。
なにか良い手立ては無いものかとネットを探したところ、次の2つの方法があった。
1.スタンドアローンIE7
VelocIT Toolsというサイトの”IE7 Standalone”である。これはまさにスタンドアローンであり、IE6と共存できるらしい。早速ダウンロードし、インストールしようと試みた。このソフトの面白いところは、マイクロソフトからIE7をダウンロードし、それはインストールせずに”IE7 Standalone”ディレクトリにコピーし、”IE7 Standalone”のインストーラを走らせる、という点だ。早速試みたが、マイクロソフトからダウンロードするIE7は英語版を想定しており、日本語版IE7ではメッセージが出てインストールできなかった。
2.MultipleIE
MultipleIEというフリーソフトだ。これは、E3, IE4.01, IE5, IE5.5, IE6 が同梱されており、IEの好きなバージョンをインストールできる。早速、私の開発マシン(Windows XP SP2, IE6)にMultipleIEのIE5, IE5.5, IE6をインストールしてみた。
これは上手く行った。インストールした3つのバージョンが別々に動作する。メニューは英語だが、何の設定も不要で、そのまま日本語のサイトが表示できる。
様々なサイトを表示させてテストし、このソフトは問題なく使えることがわかった。そこで、私のマシンをIE7にバージョンアップした。IE7にバージョンアップ後も、MultipleIEは問題なく動作している。
いや、取るに足りない問題はあった。IE7バージョンアップ後のMultipleIEのIE6で、”Favorites”ボタンを押下すると左サイドバーに以前のIE6と同じ「お気に入り」リンクリストが表示される。そのリンクのひとつをクリックすると、なんとWindowsの「印刷」ダイアログが出て来てしまう。まあこれはキャンセルすれば良いし、そもそもMultipleIEのIE6で「お気に入り」を表示させなければよいのだから、このバグには目をつぶることにした。
なお少し気になることはある。それはMultipleIEの動作の問題ではなく著作権の問題だ。インストールされたMultipleIEディレクトリ中を見ると、各バージョンのIEと関連DLL(どうみてもマイクロソフト製)が格納されている。これは、未確認だがIEのライセンス違反になるかもしれない。
とはいえ、複数バージョンのIEを共存することができた。早速会社のホームページを修正し、IE6,IE7で正常に表示させることができるようになった。
これを機会に、サイトチェック用に他のブラウザもインストールした。今後、WEBアプリ開発時は次のブラウザでチェックすることにした。(ちなみに私のメインブラウザはFireFoxだ。)
・Windows
(1)FireFox
(2)IE6
(3)IE7
(4)Opera
(5)Safari
・Linux
(1)FireFox(Windows版FireFoxとは同一バージョンでも異なる動きの場合があった。)
本来はこの他にMac上でのIEとSafariが必要だろうがMacは所有していない。買っても他に使い道が無いので。。。
それから、IE5.5以前はユーザが少ないことが予想されるため無視することにした。
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