私のクラシカルオーボエ

2013年3月10日(日)

このブログが空白の約3年半、特に後半2年は楽器から遠ざかっていた。やっと今年に入り時間が出来、オーボエを吹くことが可能になった。とその喜びのつかの間、また4月から、こんどは以前にも増して仕事が忙しくなる予定。ただ年齢のこともあり(いつまで吹けるかわからないから)、なんとか練習時間を持つように努力する予定だ。そのためには目標の設定が大事。ということで、今年のオーボエの目標は
「クラシカルオーボエのリードの自分のスタイルの確立」
だ。

私のクラシカルオーボエは、Marc Ecochard氏作のGrenser 7キーモデルだ。非常に使いこなしが難しく、どのようなリードが適切か皆目見当がつかない。師匠からはこの楽器はあきらめろ、に近いことを言われる始末だ。

私の古楽器仲間のJ氏の持っているクラシカルオーボエは同じGrenserモデルだが、製作者は長谷川氏。これはクラシカルオーボエの世界標準と言って良い楽器で、これを吹いているプロは非常に多い。その長谷川作楽器と私のEcochard作楽器の一番の相違は、全長だ。私の楽器のほうがかなり短いのだ。短いということは、楽器の持っているピッチが高いということになる。そのため、クラシカル楽器の世界の共通ピッチA=430Hzにしようと思うと、かなり長いリード、またはかなり太いリードにしなければならない。

私の楽器を買ったとき、製作者のEcochard氏からリードも数本購入した。チューブ45mm、幅8.5mmのスペックだ。しかしそのどれを吹いても、ピッチは430よりは高い。長いリードを作ったところ、ピッチは430Hzにはなった(当然だ)。ただし今度は、下の音で音がうがいするような現象(ヴォルフ Wolf、つまり「狼」なる現象)が起こってしまう。私の作ったヘボリードではこの現象が顕著だ。そして師匠に作っていただいた高い性能のリードでも、pppでやはり少しこの現象が出てしまう。

しかしそのWolfが出るリードも、管に入れれば入れるほど、Wolfの度合いは減る。管から抜いてピッチを低くすればするほどWolfはひどくなる。

そしてモダンのリードのような、高いピッチのリードを使うと、管の中にたくさん入れてもかなり抜いても、Wolfは出ない。

これらのことにより、私の楽器はピッチ430Hzよりは高い楽器である、という結論を得た。様々なリードで試したが、この楽器はピッチ438Hzあたりが一番性能が良いように思う。もちろんこのピッチではWolfは出ない。

たとえば弦とオーボエ四重奏をやるのならピッチ438でも問題無い。しかし管の仲間と一緒に演奏するときは、430Hzにしなければならないので、「より問題の少ないリード」を開発しなければならない。これが私の今年のテーマだ。

私はクラシカルオーボエ用リード製作には、モダンリード用のリードメイキングマシンを使用するため、幅は8.5mmが最大幅となる。また、別の問題のためリードにワイヤを巻かなければならないためリード形状はロングは不可でショートでなければならない。この条件でリードを作らなければならない。

ピッチを低くするため、チューブはモダン用47mm、横幅8.5mmで何本か作った。リードの全長はチューブ底からリード先端まで74mmというかなり長いリードでやっとピッチは430HzとなるがWolfは結構出る。

そこで発想を変え、モダン用のリード(チューブ46m、幅7.2mm)をかなり抜いて楽器に入れて吹いてみたところ、ピッチもWolfも、前記のリードよりはずっと良い。リードが細いため高音が得意で、ハイFもほどんど失敗が無い。これならモーツァルトのオーボエ四重奏曲も出来る、と自分の腕も省みず欣喜「豚」躍したのだが、今度は上のHが不安定という別の問題が発生。ヤレヤレ。。。

ほとんどゲーム感覚で、またはヤケになっていろいろなタイプのリードを試している今日この頃である。

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職業はソフトウェアエンジニア。趣味はバロックオーボエとモダンオーボエ演奏。このブログでは、Python・Go・Scala言語、そのWEBアプリケーションフレームワーク、そしてバロックオーボエ・クラシカルオーボエの話題を中心に書いて参ります。

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