古楽器廉価盤CD

2008年4月30日(水)

ハルモニア・ムンディというCDのレーベルを御存知だろうか。LP時代から続く古いレーベルで、古楽器演奏の多いレーベルである。古楽器ファンなら必ず知っているレーベルだ。そのハルモニア・ムンディから信じられないCDセットが発売された。

「ハルモニア・ムンディ50周年記念50枚組」というセット物で、価格はなんと5,390円。1枚100円ちょっとだ。内容は次のとおり。

01 ドゥランテとアストルガとペルゴレージ
02 J.S.バッハ:オーボエ協奏曲集
03 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
04 J.S.バッハ:音楽の捧げ物 BWV.1079
05 J.S.バッハ:モテット BWV.225-230
06 J.S.バッハ:ロ短調ミサ BWV.232
07 J.S.バッハ:ロ短調ミサ BWV.232
08 ヴィヴァルディとJ.S.バッハ
09 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV.1007~1012
10 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV.1007~1012

11 知られざるスペイン・バロック
12 17世紀のチェロのための作品集
13 ビバー:レクイエム イ長調/スッテファーニ:スターバト・マーテル
14 ボッケリーニ:チェロ協奏曲とシンフォニア集
15 ブクステフーデ:室内楽作品集
16 カッチーニ:麗しのアマリッリ~新しい音楽
17 フランソワ・クープラン:室内楽作品集
18 ジャコモ・ファッコとヴィヴァルディ
19 アントニ・フォルクレイ:ヴィオール小品集とクラヴサン小品集
20 フレスコバルディ:音楽の花束 Vol.1 主日のミサ

21 フレスコバルディ:音楽の花束 Vol.2 聖母のミサ
22 グルック:オペラ・セレナード「中国人」
23 オルランド・ラッスス:モテットとミサ曲
24 オルランド・ラッスス:レクィエム、マニフィカト、モテット
25 アントニオ・デ・リテレス:歌劇「四大元素」
26 リュリ:ディヴェルティスマン集
27 マショーとペロティヌスとクラウズラと作者不詳
28 J.S.バッハ以前の聖トーマス教会のカントールの作品集
29 マラン・マレ:三重奏のための幻想的小品組曲集
30 モンテヴェルディと同時代のマドリガーレ集

31 モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り
32 モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り
33 パッヘルベルとJ.S.バッハ以前のバッハのモテット集
34 パレストリーナ:宗教合唱作品集
35 ペルゴレージ:歌劇「奥様になった小間使い」
36 パーセルとヘンデル
37 無秩序の喜び~17世紀英国の2声部のコンソート
38 ラモー:歌劇「イポリートとアリシー」組曲
39 ラモー:歌劇「プラテー」「ダルダニュス」より管弦楽組曲
40 ラモー:バレエ付オペラ「ピグマリオン」

41 ルベル:表題付きトリオ・ソナタ全集
42 サント・コロンブ:「哀しみのトンボー」~ヴィオール作品集
43 アッレサンドロ・スカルラッティ:ソロ・カンタータ集
44 アレッサンドロ・スカルラッティ:ヨハネ受難曲
45 テレマン:木管楽器のための協奏曲集
46 ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」「海の嵐」「喜び」
47 ヴィヴァルディいろいろ
48 ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ集
49 ゼレンカ:神の御子のミサ曲/聖母マリアのためのリタニア
50 ゼレンカ、ピゼンデル:シンフォニアと協奏曲集

バロックの有名な曲から無名な曲まで様々。そしてこの値段では垂涎だ。

このセット物が発売されたことは、友人のリコーダー奏者からのメールで知った。私が住んでいるのは大変な田舎で近所にこのような古楽器物CDを売っている店などないので、CDはいつもネットから購入している。早速複数のサイトを調べた。ところが、HMVもタワーミュージックも、「ネット販売は終了」とのこと。そこで最後の頼みのアマゾンを調べた。あるにはあった。ただしHarmonia Mundi 50: The Fiftieth Anniversary Boxed Setのとおり、日本版ではなく米国からの輸入で、価格も倍近い¥9,016。日本版では5,390円であることを知っているいま、米国版を買うのは少々躊躇していた。

ところがこの件を知らせてくれた友人から、「明日新宿に出かけるのでタワーレコードで買ってきてやるよ」との親切なメールがあった。もちろん即依頼。めでたく買ってきてはもらった。

だが問題はあった。どうやって受け渡してもらえるか。重いCDセットを宅急便で送ってもらうのでは少なからぬ送料がかかる。それでは安い日本版を買った顔が立たない。そこで、少し先になるが私が古楽器オーケストラの練習で東京に出るときに落ち合って飲むことにした。それなら送料の必要は無い。。。と思ったのは甘かった。彼は大変な酒豪。CDを買ってきてもらったお礼に酒を奢ることになるが、そうするとどうみても米国輸入版のほうが安いだろう。でもこのCDセットがきっかけで1年半ぶりに旧交を温めるのも悪くはない、そう思っている。

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コメント・トラックバック一覧(5)

  1. こんばんは。
    開設おめでとうございます。

    記事#1は、難しくてコメントできなかったので、こちらにします。

    僕は1昨日、散乱しているCDを片付けました。
    その結果驚くべきことが分かりました。中ルネのCDがバロックの2/3ほどもあったのです。発行されている数から言えば、バロックのほうがずっと多いはずなのに、これは驚きです。

    更に驚いたことに、シューベルトの交響曲全集などのように、何で買ったんだろう?と言うようなのが色々でてきたことです。案の定というべきか、封が切ってありません。。。

    また、ヘッケルフォンのCDやターロガトーのCDなどといった変なものが多数出てきました。ターロガトーのCDはご丁寧に、バロックの誰かのソナタをチェンバロ伴奏で録音してあります。

    暫くは家にあるCDだけで楽しめそうです。

    コメント | Michael Praetorius | 2008年5月1日(木) 20:58

  2. Praetoriusさん、このブログの最初のコメント、ありがとうございました。我が家のCDは700枚程度しかないのですが、内容は片寄っております。中ルネは数枚、ほとんどがバロックかモダンオーボエ系です。オペラ、弦楽四重奏はほとんどなし。そして、聞いた記憶の無いCDも多々あります。。。

    ところで、Praetoriusさんのブログにちょっと前にあった「ダブルタンギング」の記事、面白そうなのでコメントしようと思ったら無くなっているようです。もし存在していましたらその記事のURLをお教えください。

    コメント | オーボエ吹く猫 | 2008年5月1日(木) 21:28

  3. ダブル・タンギングの記事は、ほんの短い間だけ存在したものです。読んでくださっていたとは驚きです。
    書いたものの、もっと自由にダブルタンギングが出来るようになってから改めて書こう、と思って消してしまいました。
    すみません。

    コメント | Michael Praetorius | 2008年5月2日(金) 02:10

  4. ダブル・タンギングの記事、消えていたのですね。私はBloglineのRSSリーダーを使用しており、未読のキャッシュが表示されます。そこで読んだのですが、RSSリーダーの未読キャッシュはもう消えていますし記事はあまり覚えていません。。。

    私がダブル・タンギングについてコメントしようとした内容は次のとおりです。

    バロック時代にはダブル・タンギングはありませんでした。(いつから存在したかは興味ありますね。)当時の速いタンギングは全く別のタンギングで、リコーダーのトゥルトゥルタンギングに近いものです。坂本さんによれば、ミシェル・ピゲのクラスではこのタンギングは必修だったとか。このタンギングは金管(主にジャズ屋さん)の世界で、Doodleタンギングとして生き残っているようです。たとえばこの記事のように。

    ネットの情報やら私の想像を含めて、オーボエの場合のこのタンギングは次のとおりです。
    (1)前提として、リードの下に舌がある。(実は、モダンの一部のドイツ奏法では、舌の裏側でリードをふさぎ舌を離すことでタンギングする流派があります。私もモダンのS師匠からそのようなタンギングを教わって実行していたのですが、バロックのS師匠からリードの下に舌のあるタンギングに変更させられました。)
    (2)最初のタンギングは、舌の先端から数センチ奥でリードの先端に触れてタンギングする。
    (3)舌を奥に引っ込める。
    (4)舌の先端でタンギングする。
    (5)舌をもとの位置に戻す。以降、(2)から繰り返す。

    このタンギングでは、舌を奥に引っ込める(3)より舌をもとに戻す(5)の方に時間がかかります。従って、速いタンギングではどうしてもイネガルにならざるを得ないようです。イネガルの源流がオーボエの奏法にある、という想像は面白いですね。

    このタンギングを練習しようとしたのですが難しすぎてあきらめました。でもこれを機会にまたやろうかな。Praetoriusさんはリコーダーをマスターされているので習得は楽かもしれません。是非バロックオーボエでお試しください。

    コメント | オーボエ吹く猫 | 2008年5月2日(金) 11:25

  5. 僕の見解ですが、文献等のタンギングの情報はかなりいい加減ではないかと考えています。

    リコーダーでtのタンギングとdのタンギングは違うということをレッスンデ強調されたことがありました。言語学に興味があればtとd違いは有声か無声かの違いであり、タンギングのちがいであるはずがありません。
    失礼を承知で、何度もやっていただき、先生のやっておられることを分析させていただいたところ、舌で音を止めるタイミングの違いであることがわかりました。
    オーボエ奏者にはびっくりですが、リコーダーは、普通、音のスタートだけでなくストップにも舌を使います。息の量が多くスピードが遅いので、そうしないとおかしな音が残ってしまうのです。つまり、音と音の間の隙間の時間には舌はタンギング直前の状態で待機しているのです。
    ここで、音のストップを舌を使わずに息で切って、ほんのわずかの遅れの後、おかしな音が出る直前で舌で気流を止めるのがdのタンギングでした。

    「る」のタンギングはどうでしょう。ご存知のようにrの発音は大変多様です。パリ近郊のrは、舌を下の前歯の付け根に接触させた状態で「る」といいますので、日本人には「は」に聞こえてしまうこともあります。derierなどは大変聞き取りにくい言葉ですよね。片やドイツでは、舌の先を震わせたり、喉チンコを震わせたりと、様々です。
    リードを咥えて唇をすぼめた状態での「る」とはいったいなんでしょうか。
    フランス式のrは、気流をせき止めないので、このままではタンギングになりませんが、舌の上部少し持ち上げてをリード先端に接触させ音を止めることはできそうです。tで舌の先端で音をスタートしそのまま舌の端を下の歯の付け根に移動するような運動をさせて舌の上面でリードに触れて音をとめる、ということでしょうか。たしかに、こうしてtrtrとやればttttよりはちょっと速そうでし、イネガルになりやすそうです。
    しかしながら、舌の運動を節約したダブルタンギングのスピードには及びませんね~。

    本当に、ダブルタンギングはなかったんでしょうか。

    もっとも、われわれのバロックオーボエの師匠は並みのダブルタンギングよりも速くシングルで刻みますから、ここでこんなことを言っていてもしょうがないのかもしれません。

    蛇足ですが、モダンでは速く軽いタンギングには、舌の裏をいつも使っています。これは発音中の舌の待機位置とタンギングの時の位置との距離が一番少ないせいだと思います。
    ただし、オーケストラの中では使う機会はありません。

    また、某プロオケの木管奏者に木管セクションのご指導をいただいた折、最近のホールは細部が潰れるので、鋭いスタッカートは心を鬼にして舌で音を止めるように、い言われました。びっくりです。サントリーなどが特にひどいとのこと。納得できました。

    コメント | Michael Praetorius | 2008年5月4日(日) 15:51

 
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